茶一郎

かそけきサンカヨウの茶一郎のレビュー・感想・評価

かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)
4.0
 少し早く大人にならないといけない子供の、大人/子供の真ん中の瞬間。友情/恋の丁度真ん中の瞬間。2つの曖昧だけど美しい瞬間を切り取る青春/恋愛/友情映画。
 「恋愛の曖昧な瞬間を切り取る」という意味でいつもの今泉監督節ではあります……脚本に澤井香織さんが名前を連ねていて『愛がなんだ』も頭によぎる……が、長回しで贅沢に志田彩良さん、鈴鹿央士さんの瑞々しい佇まいを映画に収めていて、今泉作品最高度の清々しさがありました。
 2021年なんだか凄まじい今泉力哉監督。(キング・オブ・コント2021のオープニングまで手掛けられていたとは!?)原点回帰にして、常に新機軸的な展開を見せてくれます。
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