朝露に濡れて透明になる花、サンカヨウ。いつか見てみたいと思ってました。
母が幼い頃に出て行き、高校生になる頃再婚したいと父に打ち明けられる陽、心臓が弱くやりたいことを諦め、父と祖母に少し不満をもっている陸、母子家庭で国公立大学進学を目指し、自力で勉強に励む友望…
出てくる人物たちのそれぞれの背景や悩みや想いが丁寧に描かれていて、切ないような、暖かいような、懐かしいような映画。
主演の人も、その周りの人物たちにも魅力を感じる。
陽と美子さん(継母)、ひなた(義妹)の距離が縮まって家族になっていく過程が暖かくてすき。
ラストシーン、3枚の絵を眺める陽はきっと色んな人の愛を受け止めて幸せだろうな、と思わせてくれます。
サンカヨウの花言葉、「親愛の情」「幸せ」「清楚な人」が似合う映画でした。