ボギーパパ

屋敷女 ノーカット 完全版のボギーパパのレビュー・感想・評価

屋敷女 ノーカット 完全版(2007年製作の映画)
4.0
劇場2021-49 HT渋谷 
夏休み集中インプット⑤

2007年フランス🇫🇷作品
初公開時未見、米リメイク版『インサイド』も未見。タイトルの不気味さだけで、さぁこういうの待ってましたと鑑賞決定。原題『INSIDE』をこの邦題にした関係者の皆さんに敬意を表します。

鑑賞後公式サイトを見たら2000年代前半フランスはバイオレス・ショッカーブームに沸いたそう。いや〜こんなブームさぞかしフランスの方々は鑑賞後グッタリされただろうと拝察申し上げます。

本作はアヴァンタイトルからもういきなり不穏な雰囲気というか既にショッカー全開。主人公サラは不慮の交通事故により夫を失う。サラは妊娠中であったが子どもは無事。という前提。事故の4か月後予定日を迎えるものの気持ちは落ち着かない。といった不穏に不穏を重ねていく描写はまずまず。そこに、、、電話貸してと、、女性が訪れる。

さぁ、そこからが、まぁなかなか観ることのできない残酷、惨虐、ドロドロのゴン攻めが押し寄せる。
勿論今回はノーカット完全版の謳い文句。確かに初公開時カットしたであろうシーンは、あそこと、あそことあそことアレとあの痛そうなヤツとそこは刺しちゃダメゼッタイの所かな、はそれは凄い!83分とノーカット完全版でもこの尺だが、全身硬直しつつ鑑賞。疲れました。

映画は絶対自分が体験し得ない事を体験させてくれる場、特にホラー、スプラッターはと宇多丸さんや三宅隆太監督が仰る通りの作品。そして本作のエンディングには絶望しか無いところに製作陣の心意気を感じた。(なまじ希望的解決を持ってくるケースが多々見られるのだが、そうで無いところが私の好み)

音楽もクラシカルながら不穏感を煽り、テンポも良く全体的に良くできた作品だと思います。
ノーカット完全版の方がが絶対いいはず、観てないけど
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