Train

ベネデッタのTrainのレビュー・感想・評価

ベネデッタ(2021年製作の映画)
4.1
【パーフェクト・ブルーじゃなくてパーフェクト・レッド(血)】
京都ヒストリカ国際映画祭にて。チケットくれた方に感謝。

17世紀実際にいたとされる、宗教裁判にかけられた修道女の狂気の物語。語られる物語が嘘か真実か、それを知る者は誰もいない。

見てから数週間経つのに未だに「やべー」という感想しか出てこない。自分の語彙力を呪いたくなるがともかくやべー映画である。劣悪なエログロさと狂気の展開が生きてる心地がしなくなるレベルで2時間強精神を侵し続ける。

キリストに選ばれたという覚醒っぷりor妄想と同性愛がどう関連してるのか等イマイチよく分からなかった部分もあるが、絵面はグロテスクながら男性優位の社会構造やジェンダーバイアス(この作品場合女性)の破壊など今も存在し続ける問題に対して男性であるヴァーホーヴェンが目を逸らさず描いたことは非常に意義があることだなと思った。
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