雨宮はな

ベネデッタの雨宮はなのレビュー・感想・評価

ベネデッタ(2021年製作の映画)
4.0
“ベネデッタ”はベールを被った、正しくサイコパスだ。
人はいつの世も信じたいものを信じ、見たいものを見て、聞きたいものを聞く。

正しくてもうまくやらないと身を亡ぼすだけだし、
「母」は狂人と紙一重だし、
自分がなりたい存在になるにはそのように周囲にアピールするのが重要だし。
今も昔も変わらない。

幼少の頃は信心深い程度で済んだかもしれないが、個人的に「サイコパスの少女が統合失調症を患い、流れでヘロインをキメることになった」という感じ。
“ベネデッタ”は言葉の操り方と人が言って欲しい言葉を言うことに長けている。
そして、たまーに、教徒らしくてもっともらしいことを言う。
ただ「キリストボイス」は私にはお笑いポイントだった。
雨宮はな

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