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ベネデッタのmahiroのレビュー・感想・評価

ベネデッタ(2021年製作の映画)
4.5
冒頭から、鳥の糞で盗賊を撃退するシーンから始まるように、真面目に受け取っていいのかを迷わせる。
話の構成上重要な、ベネデッタとキリストの夢での逢瀬も、ベネデッタは至ってシリアスなので、チープな演出のおかげでコメディにさえ見えてもおかしくないような出来になっており、思わず苦笑いしてしまう。
当時のキリスト教に象徴される、醜悪な家父長制に右ストレートをぶち当てに行ったのは分かるし、それは成功したと思うが、ただベネデッタが何を考えているのか分からず、どう評価したらいいのかわからない。ベネデッタの狂気に俺はついていけなかっのか。
だが、呆然したなかでの、最後のテロップ(ベネデッタとぺシアの無事)はカタルシスが確かにあった。
あと、言い忘れたけど、ヴィルジニー・エフィラ、マジでいい女。
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