ベネデッタのかさまのネタバレレビュー・内容・結末

ナンスプロイテーション映画、多分初めて見た。
ベネデッタの幻視や奇跡が詐称なのかどうか、本当にキリストを見ているのかといったことを最初は気にしてみていた。でも多分そこは明らかでなくてもいいんだろうな。昔が舞台の物語とか当時の手記などを読むと、神がかりの人なんかが出てくることがあって、その言葉が畏れられていたりする。別れる決心に続いてちょっとクラシックな映画を見たような感じがあった。
ベネデッタ自身、なにか他人からの解釈をはねのけるようにエネルギッシュに見えた。キリストに肯定されているという自信は本物なんだろう。信仰も奇跡を見せることも同性愛も、教会が嘘とみなそうと異端とみなそうと、全部ベネデッタの中では同率に成り立っていて、だから迷いがないんだろうと思った。
何らかの病名を当てはめようとすれば当てはめられるんだろうが、なにかすごいエネルギーの人を見た、という気になった。