実在したとされる17世紀イタリアの修道女の話。
本物なのかどっちなのかなというサスペンスとして楽しめる。
ただ主人公の主観視点すらも、もしかして嘘なのかもと思わせてくるので、だんだん語り手の信頼が揺らいでくる。まあ探偵ものではないからいいんだけど。
バーホーベンの映画だから言ってもしょうがないんだけど、性的なシーンは、性的な感情を惹起するし、本当にこの俳優は受け入れてるんだろうかなど、考えてしまうのでノイズになる。
想像だけど、実際のキリストも本当だか嘘だかわからないようなエピソードが沢山あって、それに色々と尾ひれがついて神格化されたのかなと思った。