瑞々しい快作『ショーガール』、キレキレのシャープな劇薬『エル ELLE』を直前に見返してから見たと言うのもあってか、セックスやバイオレンス等も変わらずあるにはあるのだけれど、諸々の描写にかつての“鋭利さ”がなく鈍重に感じてしまった。監督が前作『エル ELLE』の後に大病を患ったのも関係あるとは思うが、ヴァーホーヴェン映画で初めて“間延び”を感じてウトウトしてしまった。しかしシャーロット・ランプリングの見事なハマりっぷりを筆頭に、女優陣の渾身のパフォーマンスには魅せられた。あと高橋ヨシキ氏のポスターデザインも⭕