今日も喉が痛い

ベネデッタの今日も喉が痛いのレビュー・感想・評価

ベネデッタ(2021年製作の映画)
5.0
ヴァーホーヴェンもお爺ちゃんだし不謹慎な話なのだが遺作になる可能性だってあるわけでこれが最後かもしれないので見逃すわけにはいかんだろう!と車を飛ばし電車に乗り換え県を跨ぎ、駅内で田舎者丸出しだったのか迷っていると駅員さんに「迷われてますか?」と声を掛けられ「はい!そりゃもうめちゃくちゃ!」と元気よく答えたら出たい出口に案内してもらい無事映画館に辿り着けたのでありがとう優しい駅員さん!

連れションオナラ、カーテン越し乳房触り、服越しキス、マリアIN OUT、飛び出す母乳、チンコのないキリスト君と相変わらずめちゃくちゃで元気そうなヴァーホーヴェンの姿が想像出来て余裕で100歳までいけそうな気がしたので良かったです。
聖痕だとか復活だとかそういうのは一切信じない方なので、ほんなわけあるかいと思ってるしヴァーホーヴェンもおそらくそう考えていると思いますが、しかしながらそう言い切る事はしない。限りなく黒に近いがそうとは言い切らない絶妙なとこをついてくる。
そしてやっぱりヴァーホーヴェンの描く女性の生命力溢れる姿、なんとしても生き抜いてやるという姿勢が良いよね。都合が悪くなると野太い声で怒ってくるベネデッタとか本当好き。笑


映画体験というのは映画を観ている時間だけでなく、観る前と観た後も含まれると思うのでもう少し書き残しておきます。

『ベネデッタ』を観た後、僕はそこそこ混んだ電車に揺られながらご機嫌でニコニコしながら帰っていました。そして電車を降りて駐車場へ向かい車に乗り運転し始めるとフロントガラスの運転席側に四角い何かが貼られている事に気づいた。
「んん?」と窓を開け手を伸ばし、そのシールを剥がす。目に飛び込んで来たのは“駐車違反”の文字。「ぎやあぁぁぁ!」と車内で絶叫の末、テンションは急降下しました。ある施設の無料駐車場に停めてたんだけど、放置車両として取られたのか…(半日ほど停めてたので)とその時は思いその日は終わります。
そんなわけで『ベネデッタ』は最悪の映画体験になりそうだったのですが、しかーし!さすがヴァーホーヴェン!そんな悪い思い出にはさせないぜ!と勝手に言ってますが、いや、その後本当に色々あってですね(警察たらい回しとか…)全部書くと膨大な文字数になりそうなので辞めときますが、結果だけお伝えすると!なんと!その駐車違反ステッカーはイタズラだった事が判明したんですね。駐車違反なんてした事なかったのでその時はよく分からなかったんだけど、駐車違反をすると普通はある手書きされる部分(標章番号やら日時)がなく、切り取られてたんですね。
ここからは推測ですが!おそらく!いや、間違いなくと言っていいでしょう!
アホがまず駐車違反をして、アホだから腹を立てて、アホだから手書きの部分をわざわざ切って、アホだから腹いせに誰かを俺と同じ気持ちにさせてやるんだ…!というアホ行動をしてしまった、というどうしようもないアホの仕業です。
それが判明した今はなんの憎しみもない。ただただ滑稽すぎて哀れで仕方ない。虚しいだろ、なぁ?お前がこれを読む可能性はほぼないとは思うが、俺は罰金払わなくて良かったけど(ワーイ、ヤッタネー)お前はちゃんと払えよ。そしてこれからもクソな人生を歩むがよい。