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ベネデッタのokappaのレビュー・感想・評価

ベネデッタ(2021年製作の映画)
3.6
実在したとある修道女に着想を得た作品です。信仰心がない立場なので、興味深く鑑賞しました。当時の価値観なども知ることが出来て面白かったです。修道院に多額のお金を積んで娘を入れるというのが親にはステイタスで、娘も神に支えたいと修道院に入りたがるというのがまず驚きでした。

信仰深い場合において「神がいる」に対して、「神はいない」を証明する方が難しいものだなと思います。

史実のベネデッタの真実がどうかは分かりませんが、否定し切ることが出来なかったために、晩年まで禁固刑的な感じですんだのではないかしら。

様々な聖痕など奇跡は、超現象的に急に発現することもあるのかも知れません。ですが、自作自演だとしても己の体に躊躇なくとても深い傷を付けることができるということもそう誰にでも出来ることではありません。それは奇跡ではないかも知れませんが、神または信仰心により激烈な行動を起こさせている。それもまた聖痕の一つになりうるのでは。とか。

女性同士のエロティックなシーンや女性のヌードが多く出てきます。とはいえ神、信仰、信者のお話なので、個人的には性的なものはほとんど感じませんでした。美しい体だなと思うくらい。「ショーガール」の監督だと鑑賞後に知り、女性の美しい身体を撮るのが好きなんだなとは思いました。

偏見的な意見で申し訳ないのですが、正直なところ席間隔が狭い劇場で見ず知らずの異性に左右に挟まれて鑑賞するのは嫌だなと思います。
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