映画を賞賛する時の語彙が少なくて、自分でも情けない、、
すぐに使ってしまうワード、、
「凄い映画!」
でも、これは、凄い映画だ!😅
「凄い!」を3連発したいぐらいの
「超絶映画」でした。
ポール・ヴァーフォーベン監督作って、今まであまりハマった記憶がないんてすが、
これは、僕の観た中では、ベストヴァーフォーベンでした!
17世紀、イタリアの小さなペシアという街の修道院に6歳の少女ペネデッタが入れられる。
初めて知ったことだが、この頃、修道院に入りには持参金が必要だったんだね、
劇中のセリフでも、「ここは福祉施設ではないのよ」と言っていたけど、今まで見たことがある修道院のイメージとかなり違った雰囲気。持参金の交渉など実に俗っぽい。
神という名で全て隠し通す偽りの社会か?!
聖痕という言葉も初めて知った。
磔にされたイエスと同じ傷が信者にもつくこと。
この映画では、ペネデッタが直接イエスと会話し、「私はキリストの妻だ!」と叫ぶ。
序盤から怪しいことが彼女に起こるが、この映画、最後までその真偽をきちんとは描いていない。そこが上手いなあ〰
奇跡という言葉が段々に広がり、聖と俗か交差し、逆転していく。
後半の怒涛の展開。
持っていたコップを握りしめていた。ちょっと汗ばんでいた💦
この展開は、ネタバレ厳禁。ぜひ、ご堪能ください!
この作品が企画されたのは、コロナ前だったらしいが、私たちは、17世紀の奇妙な事件の中に、現代社会を見出すことができる。
ペストの大流行は、当然ながらコロナ禍を
想起させるし、
ペネデッタの聖痕は、虚偽か真実か?は、
フェイクニュースやSNSでの拡散を容易に想像させる。
また、物語の核となる、ペネデッタの同性愛問題も、劇中のある権力者の、あの立場でありながら、あーゆーことしてるんだ〜という描写との対比で、
同性愛の、同性性愛の何がいけないの?っていう提起にもなっている。
かように、17世紀イタリアで起きた事件を元にした話であるのに、実に現代的な視点をたくさん持っている作品です。
ドキドキする!
溜飲が下がる!(やり過ぎなくらい😅)
そして、セクシー!
何より、超絶面白い!
ラストのテロップは、悲劇的な事実を語るが、観終わった後は、
簡易的な布を羽織り、歩き出すペネデッタに、爽快感さえ感じた。
ペネデッタもこの映画も、
好き! 嫌い!
でも、やっぱり大好き!
って感じかな😅