アロー

ベネデッタのアローのネタバレレビュー・内容・結末

ベネデッタ(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

幼いころから聖母マリアと対話し、奇跡を起こすと噂された少女ベネデッタは、6歳で修道院に入り純真無垢なまま成人する。ある日、修道院に逃げこんできた女性バルトロメアを助けたベネデッタは、いつしか彼女と秘密の関係を結ぶように。しかしベネデッタが新しい修道院長に就任したことで波紋が広がり……。


 ベネデッタがウソつきなのか、それとも本当に神様に守られてるのかが最後まで分からないのが良いな〜。でも劇中で何度もイエスの姿が出てくるから、やっぱりベネデッタは本当に神様が見えてたんじゃないかな……。
 ほかのキャストもすごくよかった。修道院長の静かなかっこよさが好き。結局彼女だけが最後まで正直者であったわけだけど、非業の死を遂げるのがやるせない。
 修道院長の娘も良かった!お母さんに立派でいて欲しいあまり、ウソをついちゃう哀しい人。でも本人はいたって真面目で、視線がずっと純粋だったのが印象的だった。
 一番感情移入したのはバルトロメア。めっちゃキュート。美しい野生の人って感じ。ベネデッタのことが本当に好きなんだなっていうのが伝わってきて、だからこそラストで立ち去っていくベネデッタを「ひどいなぁ」と思った。
 性的なシーンもめちゃ良かった。幼いベネデッタが、倒れこんできたマリア像のあれにキスするシーン最高すぎ。あとベネデッタとバルトロメアのシーンは言わずもがな。最中のバルトロメアの台詞に「こういう表現があるのか!」とハッとしてしまった。そういうシーンになるたびドキドキしたし、特に最中のベネデッタにずっとドキドキ。
 宗教ってやっぱり少し怖い。でも閉鎖的な教会や、シスターたちの雰囲気は好き。異国最高。私も誰かを愛して、愛されたいと思った。
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