17世紀に同性愛で告発された修道女、ベネデッタを主人公に、性、欲望、権力うずまく愛憎劇を描いた作品。
中世ヨーロッパの雰囲気に触れたくてチョイス。
同性愛、女同士の裏切り、ペストの脅威、キリストの幻視など、不穏な出来事が立て続けに起こる。
難しくて結局のところ話の軸は掴めなかった。
ベネデッタの身体に付いたキリストの聖痕は本物か、それとも彼女が修道女としての権力を求め、自ら付けたものなのか。
その真偽がわからないままであることが本作の醍醐味なのだろうか。
とりあえず自分的には、中世の雰囲気が味わえて良かった。
キリスト教に関する知識があれば、中身について楽しめたのかもしれない。