peplum

ベネデッタのpeplumのレビュー・感想・評価

ベネデッタ(2021年製作の映画)
4.2
これぞヴァーホーベン印。この題材でここまでのエンタメになるのはやはりヴァーホーベンの力。修道女同士が恋に落ちるその愛欲の表現もさすがの技前だった。人間同士が求め合うんだからこれくらい生々しいよなという。バルトロメアのキャラ造形がめちゃくちゃ好きだった。父や兄から性的に暴行されてたから性知識が豊富であっちの方ではお転婆な年下がリードしていく感じ、とてもいい。
時々挟まるキリスト幻視パートの過剰な暴力にヴァーホーベンを感じる。
スコセッシ、リドスコ、メル・ギブソンとはまた違った宗教観を見せてもらった。より人間の生活に根ざしてると言うか、美しいばかりではない裸の感じ。

本気でやばい人なのでは?という凄みが良かった。
苦悩の梨、チ。で見たやつだ!と思った。
教皇の使者が負けるカタルシスもギリギリ味わえてよかった。
peplum

peplum