このレビューはネタバレを含みます
いいぞ！ポール・ヴァーホーヴェン監督！期待をはるかに超えてくる面白さ&各方面から怒られてるに違いない不謹慎さ。こういう作品をマジで待ってたんです、私は。
なにしろ主役のベネデッタの演技性パーソナリティ障害の描き方が素晴らしい。
「私こそが神に選ばれしものなの！だって白馬にのったイエス・キリストが私を助けに来たヴィジョンを見たの！だから、みんなをひれ伏させるために、聖痕も自作自演して当然なの！」というそのメンタリティ。
ホレボレするほどイッちゃってます。
修道院長役のシャーロット・ランプリングも後半に向かってグイグイ盛り上げてくれて好演でした。相変わらずヤバめの役がよく似合う。
余談ですがカソリックの教会が考え出した拷問って凄いフェティッシュですよね。鞭とか、この作品に出てくる「苦悩の梨」とか。「薔薇の名前」でもものすごいのがあったな。
SMの起源はもしかしてここ？なの？
