田上雄也

ベネデッタの田上雄也のレビュー・感想・評価

ベネデッタ(2021年製作の映画)
4.1
信仰のおかしさと、逆に持っている強さ、、皮肉に描きながらも詐欺と描き切らないバーホーベン。
バーホーベンの女性主人公はどこまでも個人で生き抜く姿が魅力的。そこに裸とバイオレンスの画的な彩りが加わって映画の格をいい意味で落とす。それもまたバーホーベンの魅力。
静謐でありながら飽きずに、目が離せないスキャンダラスな展開。80歳を超えてなお円熟味とフレッシュさが増す。あと10作は撮ってもらいたい
田上雄也

田上雄也