新しいのと低予算でかなり優秀な映画。:D
二人の気怠いやりとりは、社会への杞憂を持つ若年層にはかなり共感できると思う。
カメラは定点が多く、殺しを題材にしつつも、飽くまで日常映画としての撮影技法を守っている。
グリーンのフィルターで流行りの色味にしつつ8mmの粒子感もあるヨーロッパ系の映像も良い。
ラストのアクションは賞賛もので、ここでのカメラは大胆に動き回る。そして伊澤彩織さんを私は初めて知ったけれど、今後も要チェック人物と思った。
調べたら、伊澤彩織さんはRE:BORNの研修生としてアクショントレーニングを受けていたらしい。
ファブルとか、RE:BORNとか、最近日本のアクションレベルかなり上がっている🤔
ただ、やはりストーリーにはもう少し拘ってもいいのでは？とも思う。
９０分という時間はもう少し有効活用できる。
この映画だけではないけれど
優秀な殺し屋→ライバル出現→勝利
という基本の流れを、そろそろ脱却してもいいと思う。過去作品で変わりはいくらでもある。
シンプルに分析すると、
・考えなくてもいい内容
・流行りの映像
・ちょっと気怠い感じがカッコいいと思っている若い世代が、実は強スキル
っていう、今売れそうな条件を寄せ集めたとも取れる。
商業的には成功して、映画としては惜しい感じ。私は後者派なので、少し点数は低くなっちゃう。
が、もちろん役者に罪はない。
主演の二人はとっても好き。今後も応援したい女の子が一気に二人も増えた素敵な映画🥰
