評判が高いだけあってヒジョーに面白かった。アクションシーンがすごいのはもちろんなんだけど、二人の主人公の芝居がめっちゃ自然ですごく良い。今どきの若い役者さんの出てくる大概の日本のドラマや映画って「いや、日常会話でそんなに声張らないでしょフツー」と言いたくなるようなわざとらしい芝居ばっかりなので、それだけでもう合格という感じ。
それに比べると男の役者はみんなイマイチなのがちょっと辛かった。コンビニの店長さんは、セリフしゃべりながら相手の顔を見る箇所と視線を外す箇所が全部逆って感じだし、何より悪役のヤクザの父親が迫力不足。というか、静かにしてるところと凄むところをもっとちゃんと切り替えないと怖くない（団子屋さんの耳に串刺したりするところはすげえ怖かったんだけど。『日本統一』シリーズで主役をやってる方だそうで、そっちの方は違うのかしら）。金髪の息子も頑張ってるけどちょいちょい間が悪い。
とにかく、技斗にしろ編集にしろ音楽の入れ方にしろ、ちゃんとわかってる人が作れば面白いんだなあという当たり前のことに気づいたのだった。あと関係ないけど、庵野監督はこれ見てないんじゃないかという気がする。
