こういう何も考えなくていいアクション、めちゃくちゃ好きです。面白い！ポップでゆるいけど日常の中に暴力が含まれている倫理観0の感じがいいですね。殺し屋アクション映画で あると同時にお仕事とか生活を映し出した作品でもあるかなと思います。バイトで気まずくなる感じや「ああいるな～こういう人」という表現が絶妙。ダラダラした会話もずっと聞いていたい感じ。いい脚本してます。アクションとそれ以外のゆるさの関係がめちゃくちゃいいですね。アクションについては主演がスタントパフォーマーの伊澤彩織さんだったり、殺陣師の三元雅芸さんが出てたり、かなりしっかりしています。『ジョン・ウィック』的な近接戦闘、ガンアクションがかなり出てきて、くどくないし、見せ場もいっぱいあって楽しかったです。
滑舌悪すぎて何言ってるか聞き取れない序盤からしてまあまあパンチ効いてます。（それ以外でセリフが聞き取りづらいということはないので狙ったものでしょう）
本宮泰風さんが演じる浜岡の、何をしでかすかわからない感じが怖い & 笑える。取ってつけたように無駄に意識高い感じも良い個性。基本的にこの映画にでてくる中年男性はしょーもない知識を見せつけてきて、ウザがられる感じですね。その描かれ方は徹底されていて、笑っていい部分なんでしょうが、世間的に叩かれそうな表現かもしれません。そもそもふつーに人殺すのはいいんかいって話ではありますが。
浜岡の息子のかずきがとにかく不憫！ 作中でもだいぶ良識あるような気がするけど見せ場もあまりなく。顔付きからしていい人感がすごい。
