アクションは期待通り。
ケレン味ありながらも攻防がしっかり噛み合ってて理にかなっている。本物のプロの仕事。
アドリブとシナリオの境目がわからない会話も自然で楽しい。過剰じゃない演技が心地良い。
役者は高石あかりが特にいい。アクションも要所で締めるし、演技の達者さよ。セリフに神経が行き届いている。伊沢彩織に存在感を持って行かれるのではと思ってたが全然そんなことなかった。
敵役の秋谷百音のキャラ作りも素晴らしかった。主役二人を相手に引けを取らない、強弱の使い分けが良かった。
最初の掴みとクライマックスは最高なのだが、中盤がダルかった。滲み出るB級邦画感…。役者の演技のだらっとした余白を作り手が楽しみ過ぎてしまうところ、邦画のダメなところだと思う。中盤に引き締めアクションを入れるだけで全然違うはず。たぶん。
あと、細かいところだと、あっけなく敵を倒すスカしが多すぎる。回数が多くなると前振りが効かない。2回ぐらいで良いと思う。
好きか嫌いだと好きな作品ではあるが。監督の狙いだと思うのだけど、編集次第でもっとメジャーな作品になれるのにと残念。
