あゆ

べイビーわるきゅーれのあゆのネタバレレビュー・内容・結末

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

何やこの倫理観も社会性も無い二人組……ってドン引きしてたのが、いつのまにか愛着湧いてた。
たぶん二人の生活がやけにリアルやからかな。ゴロゴロしながらネット炎上にふわっと物申したりとか、異物混入で洗濯機壊れたとか、ネトフリなんですぐ次行くの、とか!!!ほんまそれな。

あと、なんで殺し屋業はフィクション性高い(描写がちゃちい訳ではない)のに、生活してて嫌な瞬間の解像度が高いんですか。聞き齧りの名言で説教してくる人、説明無しでただ怒るために叱る人、自分のミスで場の空気が凍る瞬間、何もかも生々しくて鳥肌立つよ。
そして、そこに添えられる殺し屋二人が嫌な空気を力でねじ伏せられてないのが良い。ぱっと見は殺して解決したように見えるけど、根本の問題はまた別にあって(でも無理に解決しようともしてない)、その不器用さを見守りたくなる。
殺し屋ジャンルの中でも、プロの殺し屋が日常生活を送るギャップ萌え系や理不尽を成敗していくスカッと系、守るべきものとの交流を描いた人情もの系とはまた違った良さがあると思いました。

あともう一つ、アクションがかっこいい。メイド喫茶で相手の銃奪うシーンと、終盤の殴り合いがすき。
あゆ

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