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べイビーわるきゅーれのtakaeのレビュー・感想・評価

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)
3.9
本業が殺し屋のちさととまひろの2人。

コミュ障気味で人見知り、自らを社会不適合者だと言いアルバイトもままならない陰キャのまひろ。
そして、明るくてざっくばらん、誰とでもすぐ打ち解けて仲良くなれるけど、すぐにブチギレてバイトが続かない陽キャのちさと。

この2人、殺し屋としてはとんでもない強さで負け知らずだけど、こと殺し以外では世間知らずで不器用、難ありまくりっていう。

観始めてしばらくは、うわぁ、こういう感じ私にはハマらないかもしれん....って正直ちょっと不安でした。
ただ、この2人の緩すぎる会話やままならない日常生活と、殺し屋としてのスペックの高さのギャップにまんまとやられてしまった。

とにかく2人のセンスある台詞回しがクセになってずっと聞いていたくなる。
そして、何よりもファイトシーンの素晴らしさよ!

まひろ役の伊澤彩織氏のスピードと反射神経、両手をポケットに入れて立っているだけなのに隙のない感じとか、何もかもがレベル違い。
ただ、これは完全に個人の好みなんだけど、ステゴロ(素手での格闘)やナイフでの格闘の時のアクションの振り付けがちょっとだけ綺麗すぎて、そこまでテンション上がらなかったかも🙏

いや、さすがジョン・ウィックでスタントを務めるだけあってスピードも動きも凄まじかったんだけど、私はもっと、泥臭く戦うのが好きなんだ。

そして、どちらかと言うと銃をメインに使うシーンの方が好きでした。
とにかく速い。銃の構え方、弾倉を入れ替えてからの一発、敵を盾にしての撃ち合い、そして全く躊躇せず相手の頭を撃ち抜くところが最高。

よく、殺す前に相手の話を聞いてあげるとかあるけど、私は話し始めようとするぐらいのタイミングで撃っていいと思ってるし、今回はそれより早くて気づいたら死んでた(死んだら気づくも何もないけど)くらいだったから本気でテンション上がりました。

これから自分は死ぬんだという恐怖を味わう暇なく殺してあげるのって、優しさだよね?

後半1時間20分からの怒涛の殺活シーン、銃の使い方や2人のコンビネーションがもう最高すぎて、久々にうっわー!って声出して思わず立ち上がって観てました。

ハマらないかも...とか思ってすみません。
いやー面白かった!早く2も観たい。今年公開予定(なのかな?)の3も今から楽しみです。

久々に家にある銃を触りたくなりました。注)モデルガンです。
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