大統領くん

べイビーわるきゅーれの大統領くんのレビュー・感想・評価

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)
4.6
冒頭から面白いのが分かりました。
 
‘‘殺し屋‘‘ではなく‘‘可愛くてうるさい普通の女の子が殺し屋業をしている ‘‘というイメージを冒頭で植え付けてくれたので、とても見やすかったです。
この辺りの導入が重要で、殺し屋のイメージで見ると、二人の印象が軽く薄く見えていたと思います。特に平和な日本を舞台とする邦画では。
物語を通して見ていくと、そういったイメージは定着していくとは思うのですが、一番最初に楽しみ方を教えてくれたので、引き込まれました。
 
特にストーリー性はなく、アクション、役者さんの演技を楽しむ作品なのかなと思いました。
というのも、脚本が悪いって言っている訳ではなく、主人公たちは普通の日常の中に殺しの仕事が入っているだけで、僕らの生活と何ら変わりがないのです。
ジョンウィック1作目もそうでしたよね。
日常に潜む最強の殺し屋は、僕らと同じ生活を送っていました。
ただ生活の中に、映画のような大きな展開やどんでん返しなんて実際はなく、ただ生きているだけの日常が流れているのです。彼女達は、その中にスパイスのように散りばめられた殺し屋としての非日常が存在していてる、それだけなのです。
日常パートの脚本、演出は素晴らしくリアルでありながらコミカルで、キャラクターに愛着の湧くものとなっていました。
長めの会話シーンなんかも本当にどうやって撮ったんだと思うほど、自然でリアリティに溢れていました。

会社の別部署に苦手な人(田坂さん)がいたり、直属の上司(須佐野さん)には意外と弱音みたいな減らず口が叩けたり、学生気分の抜けない2人がとても可愛らしくて、愛らしく感じました。

今作目玉のアクションシーンですが、伊澤さん凄いですね。実践で使えるのかは分かりませんが、見た目的に迫力もあり100点の動きでやっぱりプロの凄さを感じましたね。
女性ならではのしなやかさと力強さとの共存が本当に痺れました。
ハリウッドなどでよくある、モデルみたいな女の子がゴリゴリマッチョの男をパンチで倒すシーンとかを見て、少し冷めてしまう部分があったのですが伊澤さんのパンチは重みがあって速さがあって岡田准一先生を彷彿とさせる素晴らしい動きでした。
正直、殴られてみたいです笑笑

高石さんは、ガンアクションがとても上手で、銃を構える時の動きがリアルで、本当に銃を撃ったことがあるんじゃないかと思いました笑
また高石さんの子供っぽい演技が素晴らしくて、これが素じゃなければ凄過ぎます笑笑
可愛いさと面白さって両立するんですね笑

もうレビューを書いてる時には2作目を見てるのですが、そちらも素晴らしかったです。
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