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べイビーわるきゅーれのsnowwhiteのレビュー・感想・評価

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)
2.8
(①の感想を②に書いてしまっていたので移動)

見た時が悪かった。ちょうど栃木の夫婦の遺体遺棄の事件の犯人達が次々捕まり真相が徐々に明らかになってきた頃だった。

指示役、仲介役、実行犯の4人の若者の供述から各々の役割と受け取った金額が明らかになっていた。私がこの映画を見たのはそんな時だった。


ベイビーわるきゅーれの主人公の2人は殺し屋で、冒頭から派手なアクションで殺しのシーン。通常なら面白がって観ていただろう。

主人公達は高校生の殺し屋だったが、大学に進学しなかったので今後2人で同居して社会に出て働いて自活するようにと組織から言われる。

組織としては殺し屋を辞めた時に社会に適合出来るようにという配慮なのだそうた。

(それなら初めから殺し屋になんかするな!と言いたい。)

2人は働きたくなかったが渋々OKしての帰り道、1人がこう言った。
「働くのが嫌だから殺し屋になったんだ。社会に適合出来ないから殺し屋やってんだっちゅうの。」


私はここでもう受け付けなくなってしまった。

働きたくないから安易に人殺しをするという主人公。こんな言葉、例え台詞でも聞きたくない。そして若い人たちにこんな台詞を聞かせたくない。

実際に起こった栃木の事件の犯人達もこんなことを言ってるのではないかと恐ろしくなる。

それほど安易に人殺しを請け負い、斡旋し、実行する人間がいる。受け取った金額も大した金額ではない。真面目に働けば手に入る金額だ。いやもっと多くのお金を安全に手にすることが出来るだろう。
闇バイトに走る人間も同じような考えに違いない。何故そういう発想になるのか私には到底理解出来ない。

そんなこんなを考えると映画が全く楽しめなくなってしまった。続編もあるヒット作。今度はテレビでドラマになるそうだ。この映画が好きな映画仲間が大喜びしていた。
何だかそれも凄く微妙だった。今までだったら、彼らがベイビーわるきゅーれが面白いと言ってても、へえ、そうなんだぁと聞き流していたし主人公が殺し屋でも何とも思わなかった。

でも実際に起きた事件と照らし合わせるとやっぱりモヤモヤして受け流せない。

地上波で再び聞かされるのだろうか?
「働くのが嫌だから殺し屋になったんだ。社会に適合出来ないから殺し屋やってんだっちゅうの。」

テレビ局にも良心を持って欲しいと願わざるを得ない。頭が柔らかく直ぐに影響を受け勝ちな若者に、聞かせていい台詞とそうでない台詞を考えて欲しい。影響を受ける人が出ないことを祈る。


映画は最後まで見たが今回はあらすじ無し。以上。
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