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囚人ディリのaka黄屑のレビュー・感想・評価

囚人ディリ(2019年製作の映画)
4.0
『囚人ディリ』(19年)観了。86年生れの新鋭ローケーシュ・カナガラージ監督によるMCUならぬローケーシュ・シネマティック・ユニヴァース(LCU)w第一作。監督は17年の"Maanagaram"が長編第一作で本作が第二作。『バーフバリ』や『RRR』みたいに主人公が超絶強い設定なんだけど、キャストが歌ったり踊ったりしないのがインド映画としては異色で、無骨で素朴とも云える舞台設定が現代のアクション。その無骨&素朴さ故に緊迫感は結構なモノ。146分とインド映画にしては短め。戦闘シーンはずっと白兵戦で展開してたのに最終盤の『ランボー』オマージュ(?)はウケたw
続編の"Vikram"(22年)はインド国内興収歴代30位以内と興行的にも成功。"Vikram 2"と"Kaithi 2"(Kaithiは本作の原題で"囚人"の意)とゆーLCUの後2作の製作も決定してて私的にはMCUより期待出来る(汗)w
これまではインドでの興収が注目基準だったけど、本作みたいにユニヴァースとしての世界観を打ち出してきたり、OTTの「TVF」のように現代を舞台に作品の質で訴求する新しい勢力が台頭してきてて益々インド映像作品への興味は高まる!
唯一フィーチャーされてるインド歌謡は巨匠A. R. Rahmanによる99年の映画"En Swasa Kaatre"の挿入歌。タミル・ナードゥ州で本作の公開後に流行ったらしい(本作はタミル語作品)。
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