調伏系V魔虚羅

ドラゴンボール超 スーパーヒーローの調伏系V魔虚羅のレビュー・感想・評価

4.2
鳥山明先生の手を離れ、「ドラゴンボール超」として世界観の拡張、そして悟空及び、周りの敵の強さの限界点を上げに上げ、もはや限界などもすっ飛ばしてしまった為に、旧作ファンから散々蛇足だと揶揄されていた本シリーズ。だが、本作ではなんと長年ドラゴンボールシリーズから離れていた鳥山明先生自身が重い腰を上げ、脚本・キャラデザを担当している。
かつて悟空に殲滅されたレッドリボン軍の残党が、新たに人造人間「ガンマ1号&2号」を誕生させ、復讐へと動き出すというのが大まかなストーリーだが、本作の主人公は今までありそうで無かった悟飯&ピッコロの師弟コンビ。最終決戦の面子も、主人公2人と悟天&トランクス、パン、18号、クリリン、ブルマという、本編なら脇役に終わってしまう人選なのも良い。鳥山明先生が脚本とキャラデザを担当するだけで、こうも懐かしいドラゴンボールの空気が味わえるのか。レッドリボン軍を題材にするだけでも懐かしさを感じるのだが、ギャグセンスややたらと機械類の造形が細かかったりと節々に感じる。これぞ私が観たかったドラゴンボール。最近のドラゴンボールの映像作品の中でもブッチギリで面白かった。
完全に長いドラゴンボールの歴史の中で、視聴者も忘れていたピッコロのハッタリの巨大化が出てきたのが本当に嬉しかった。桃白白の事は忘れてるのに、なんでピッコロ巨大化は覚えてんだよ鳥山先生。
調伏系V魔虚羅

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