けーはち

ドラゴンボール超 スーパーヒーローのけーはちのレビュー・感想・評価

4.0
追悼、鳥山明。本作では原作主人公の悟空、ライバルのベジータを差し置いて、悟空のかつての宿敵ながらも彼の息子・悟飯を師父として育て上げたピッコロを軸に、すっかり武術から退き学者になった悟飯とその娘も話に絡んでくる(悟空はそろそろ50代だが戦闘民族サイヤ人はなかなか老けないという設定が便利)。最近のDB映画は原作者もフル参画しビジュアル面は「スパイダーバース」にも負けず劣らず東映+ソニピク+バンダイナムコが総力を結集した3DCGを駆使した画風再現が完璧。悪役サイドも天才科学者Dr.ゲロの孫Dr.ヘド(凄いネーミングセンス)が悟空らを悪の秘密結社と思い込んで最強人造人間ヒーロー2体を創り上げ戦わせるという、相変わらず壮絶な死闘が繰り広げられようとも誰も彼も何気なく間が抜けて牧歌的、神話のような浮世離れした鳥山世界は健在。ヒーロー2体のデザインはサイボーグ009&1号2号ライダーといったレトロ感。もはや流行とは無縁ながらも、今なお人気なDB世界を描き続けて欲しかったが……