ブルーム

僕の巡査のブルームのネタバレレビュー・内容・結末

僕の巡査(2022年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

トムの染まってなさと旺盛な好奇心、パトリックの妖艶な視線、明るくて優しいマリオン……みんな魅力的でこの三角関係かーつらいなー。
女なので、女が身勝手に隠れ蓑にされる話はとってもじゃないが頷けないけれども、90年代になってトムが男性同士の仲睦まじい姿を目にして涙するシーンは、かろうじてトムが自発的に本当は自分も「こうありたかった」と自覚した瞬間だったと思うことにして(思うことにして)なんとか結末の3人の姿をこれでよかったのかな……と思った。
小説は読んでないけど、読んだらもうすこし違う感じ方するかな?どうだろう……
ハリスタの笑顔あっての作品な気もしたし。パトリック役のデイビッドドーソンのあの繊細で妖艶なルックスがあって楽しめたような気もするし、エマコリンの雄弁な視線に共感して、ラスト、ジーナマッキーの晴々とした表情に溜飲が下がった視聴後感もあるだろうし。なんとも、キャストの素晴らしさが強烈に残る映画だった。


※※※
ひとつ不満あるとするなら、ラストで老トムと老パトリックが寄りそうシーンで、なんでハリスタとルパートエヴェレットにしたん。トムだけ若くしてパトリック若くせんかったのはなんでなん。新旧イケメン出しとけだったらなんだかなー。
ちゃんと老いの姿同士で終わったからいいけどやっぱねぇ。あの演出だけなんでやったん。
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