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デス・レースのhasseのレビュー・感想・評価

デス・レース(2008年製作の映画)
3.4
ロジャー・コーマン製作の『デスレース2000年』をバイオハザードシリーズのポール・W・S・アンダーソン監督がリメイク。

オリジナル版では、殺人OKの狂ったレースでヒャッハーの裏側に、暴力の連鎖から抜け出せない主人公たちという重めのテーマを読み取ることができたが、本作では、デスレースの生中継番組の視聴率に取り付かれ策略を巡らせる刑務所所長やその手先たちに、ジェイソン・ステイサムが復讐を果たす王道のエンタメ作品となっている。

オリジナル版ではレジスタンスがレースコースに仕掛けるアナログなトラップがガジェットとして活躍していたが、今回はコース中に設置されたパネルを踏むと武器アイテムを得られるマリオカートっぽいシステムが登場。

オリジナル版に比べて良くも悪くもマシンの見た目やコースのセット等が洗練され、ヒャッハー感溢れるB級感が影を潜めてしまったのは残念。しかし、気軽に見れるカーアクションものとしてはまずまずの出来映え。

イアン・マクシェーン演じるエンジニアのコーチが渋くてカッコいい。ヘイトためまくりの所長に、フランクが直接手を下さずフェードアウトして一瞬気分が盛り下がるも、最後はバシッとキメてくれた。
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