叡福寺清子

明日に向かって笑え!の叡福寺清子のネタバレレビュー・内容・結末

明日に向かって笑え!(2019年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

アルゼンチン.どん底経済の中,農協発足のために近隣住民に出資を募り,なんとか資金確保の目処がたった矢先,預金封鎖.しかも,悪徳銀行家と黒幕が自分達のドルを持ち逃げしたことが判明.失意のどん底かと思ったら,弱り目に祟り目とばかりに,最愛の妻が事故死.しかも自分の運転中に.一年間引き籠もっていた男性.なんとか一念発起して,奪われた金を取り戻そうと奮戦する姿を描く本作は,まさに「明日に向かって笑え」というタイトルがふさわしゅうございました.こんばんわ.三遊亭呼延灼です.こーゆーセンスある邦題は大歓迎です.

物語自体は中南米やアフリカなんかの,発展途上というほどでもないけど,さりとて先進国じゃないよなぁっていう中途半端な国家でしか成立しませんが,そういう(どういう???)人柄の人物が数多登場していますので,都会の喧騒に疲れたオジサンオバサン嬢ちゃん坊っちゃんには,ヒーリングっど♥プリキュア的効能があるやもしれません(タブン無い).
とはいえ,扱う金額は大きくって400万ドル入るビニール袋3つか4つ分を強奪するわけですから,朴訥人物なかなかやるなぁって事でございます.一人持ち逃げした男性のお気持ちもすごく理解できますし,実際に慈善団体に寄付した経緯も描いてほしかったですな.っていうか,そこは各預金者に返還するのが筋な気がしますが,それもまた不可能ですしねぇ.