普通ってなんだろう。
『こちらあみ子』に触れてから、
あみ子のことばかり考えてしまう。
ちょっと変わった女の子と、その家族を描くほのぼの映画だと思って観た人は、「ホラーより怖い」と、言っていた。
「人によって全く異なる感想になる」と、言った人に私が納得したのは、"普遍"を描くからこそ問われる"普通"という価値観に、誰もが当てはまる部分と当てはまらない部分の両方があることを見事に描いていたから、あみ子をどう捉えるかでその人の感覚が浮き彫りになるのだった。
「応答せよ、応答せよ。こちらあみ子。」のフレーズがジワジワ突き刺さってくる…。