「風変わりな女の子の日常」くらいの感覚で観始めたら、ずっと胃がキリキリするキツい映画だった。
あらすじだと"変わり者だけど純粋なあみ子の〜"なんてフワフワ言葉で誤魔化されているけど、空気が読めずおそらく発達障害や学習障害のあるあみ子が、地雷を踏みまくる様子を延々と見せられるかなり苦しい映画。
もちろんこれはあみ子が悪いわけではなく、周囲の理解や適切なサポートが明らかに受けられていない(少なくとも映画で見る限りは)のが問題。
映画の観客からするとあみ子の行動に悪意がないことが分かるけれど、同じ行動を現実でいきなりやられたら強い拒絶反応が起こっても仕方ないと思う。理解やサポートがないと本人だけでなく、みんなが不幸になるというのを分かりやすく描写してくれる。
ハッキリいって苦手な映画だけど、犯罪や虐待などを絡ませずにここまで暗い気持ちにさせる手腕は見事。(若干ネグレクト気味ではあるけれど……)
チョコクッキーのシーンなんて吐きそうになったし、よく思いつくなあ。
