見終わった後の押し寄せる余韻に胸が苦しくなった。
今ではきっとアスペルガーとか診断がつくだろうと思う子どもたちも、この時代にはそんな言葉もなくて、
だからこその家族の苦悩や本人の生きづらさ。
でも、何か方法はなかったのか、と思ってしまう。
発達センターのような相談する場所や発達に合う学校の選択肢すら当時はなかったのかとか、思い巡らせてた。
隣りの席の男の子が、口が悪いようで何気にいい子だったな。
特別説明シーンがあるわけじゃないのに、淡々とした映像や少ないセリフや音で、お母さんやお兄さんの変化が伝わってきて、引き込まれてしまう。
あみ子を演じた子も、父役の井浦新も、監督の手腕も上手すぎでした。
とてもリアリティーがあり、訴えかけてくる映画です。