ダニエルクレイグ演ずる名探偵ブランとエドワードノートンをはじめとする曲者役者と超曲者監督の謎解きスリラー。
前作同様ストーリーがよく出来てる上に超面白い。
豪華なセレブの島の高低差のあるお屋敷の美術が素晴らしい。
リゾート地で起こる殺人事件はアガサクリスティを彷彿とさせ豪華や配役の見事な演技力に騙される。
昼ののんびりした雰囲気と夜の停電した時のライティングの怖さの演出が上手い。
ストーリーも一本道では無く時間軸を前後させる事で第一幕、二幕と解決編の三幕構成で飽きさせない。
冒頭の木箱の謎解きからもう目が離せない。
ラストの絶望からの爽快感はお見事!
非暴力の知的なエンタメ。
ブランがでしゃばり過ぎず観客と同じ目線で話が進んで行くのもイイ。影の主役のアンディ、カサンドラ双子の姉妹を演じ分けたジャネールネモイが素晴らしかった。
嫌味な金持ち役マイルズ役のエドワードノートンも憎らしくて良かった。
デイヴバウティスタも前作のアナデアルマス同様007でダニエルと共演していて役の比較をするのも面白い。
曲の使い方も70年代ロックやナットキングコールの有名なモナリザが掛かるタイミングなど絶妙。
ちょい役にイーサンホークやヒューグラントが出てたりとそちらも超豪華。
良く出来てる様に見えるが、欠陥のある新エネルギー固形水素でインフラを築こうとしてたがいずれ破綻するのは見えてた様な気もしなくも無い。
満潮じゃ無いと船も付けられない島で良くなあんな豪華な邸宅を築けたもんだと感心。