ゆかちん

ナイブズ・アウト:グラス・オニオンのゆかちんのレビュー・感想・評価

3.5
楽しみにしていた探偵ブノワ・ブランシリーズ第二弾。
今作は別にナイフ関係ないのにナイブズ・アウトなんだね。
007を終えたダニクレおじさんが楽しそうなのでニコニコしちゃう。
前作も出演者が豪華だったけど、今作も豪華やし、MCUなどの大きなシリーズに出てきたイマドキやこれからな俳優陣もいて良かった。

前作も少し滑稽で面白かったけど、今作はもっとコミカル要素を入れてきたのも年末に見るにはいいね。

このシリーズは、他の所謂フーダニット(whodunit)作品の中で、少し違う見せ方をしてるのも面白い。




2020年、世界がパンデミックに襲われロックダウンが相次ぐ中、億万長者のマイルズ・ブロン(エドワード・ノートン)は、ギリシャのプライベートな島に友人たちを招待し、そこで殺人ミステリーゲームを開催する。
招待したはずのない名探偵のブノワ・ブラン(ダニエル・クレイグ)も招かれたと言って現れて、ゲームに参加するが、やがて殺人が起こりーーー。



面白かった♪♪
私は、話の展開の仕方が何重にも重なるような見せ方なところも面白かった。グラスオニオン!
でも、一般的な探偵ミステリーものとしてはどうなんかな?な点はあるのかもね。

単に「今見せられている現在進行形の中で起きた殺人」が始まりというのではなく、実は、本来の依頼はその前から始まっていた…!今見せられていたのはその一部で…ていう感じの見せ方。
毎回やられると飽きるやろけどw。

隅々までうまいこと伏線回収してたし。
最後に向かうまで、焦らずもたつかず、バランスよく回収していく感じ。
最後の最後に詰め込みすぎちゃう?という回収ではなく笑、時間配分はきちんとされていますというか。

あと、他のフーダニット作品と違うのは、もちろんメインで推理を行うのは探偵ブノワ・ブランなんだけど、ガッツリ中心になって話を展開させるように動いているのは別の人というところ。
大概ポスターの端の方にいる人w
そっちの方が主人公やんという笑。
そして、1も2も非白人の女性がその役。

ブノワ・ブランは全てを見通すような(そうでもないようなw)飄々とした雰囲気で推理をしながらその主人公を導いていき、その人自身に解決させる感じ。
目立つのは目立つし、そういう意識はあるんやけどw、実は裏方に徹してるんじゃないかな?みたいな。

だから、「名探偵の推理もの」ではあるけど、「ヒューマンドラマ」な余韻を残すというか。

だから、推理自体はそこまで凝ってたり、極悪なイカれた犯人とかでもなくて。
前作も今作も、欲に負けた哀れな犯人という面が強かった。



ブノワ・ブラン役にダニエル・クレイグ。
渋いオジサン探偵。服装が何着ても似合うな〜て感じで楽しめた。サングラスしたらボンド思い出すな〜。
そして、目は美しいブルーアイ。
最初にお風呂にこもって友達とゲームしてるとき、「(次やるゲームは)コードネームはどうだ?」と聞かれて、「いや、もういい」と答えてるのワロタ。

マイルズ・ブロン役にエドワード・ノートン。
巨大ハイテク企業アルファ社の創業者にして億万長者なんだけど、たまに誤訳かなと思うような変な言葉使うし、何言ってるかわからんな雰囲気だけで説得力持たせるタイプかなて思ってたら、ほんまにその通りというwこういう役もエドワード・ノートンはうまいわw青い目で金髪だった。

カサンドラ・“アンディ”・ブランド役にジャネール・モネイ。
ジャネール・モネイて歌手?
可愛かった!何着てもカッコいい〜。
テクノロジー起業家でありマイルズと共にアルファ社を創業した元ビジネスパートナー。彼女には秘密があり…。

クレア・デベラ役にキャスリン・ハーン。
MCUの魔女アガサ!キリッとした雰囲気から髪型ボサボサなってるのとか、ツツツーって床滑って右から左に画面横切るのとか良かった笑。
ライオネル・トゥーサン役にレスリー・オドム・Jr。カッコ良かった。ハンサムだなぁ。
バーディー・ジェイ役にケイト・ハドソン。ゴージャスで綺麗だった。あまり発言とか考えない悪い意味でも天然の美女というのも似合うw
ペグ役にジェシカ・ヘンウィック。最近活躍してるね。アジア系で期待されてるんやろな。MCUでNetflix組からのアイアンフィストのコリーンで出るのかな。
そして、デューク・コーディ役にデイヴ・バウティスタ!MCUのドラックス!
007以来のダニクレと共演。あの時は敵対して追いかけっこからの殴り合いとかやったけど、今回は会話劇〜。なんか不憫やったけど。

そして、カメオ出演がまた良かった!
無視して〜ってフラフラ見切れるデロル役にノア・セガ。前作も別役でいた?
あと、気づかなかったけど、あの島の時報の声、ジョセフ・ゴードン=レヴィットやねんなwわかるかww
あと、最初船の前で消毒?したマイルズの部下にイーサン・ホーク。これは途中で気づいた。

そして、なんと言っても、ブノワ・ブランの同居人フィリップ役ヒュー・グラント!
出てきた瞬間、「あ!」て声出してもうたw
そして、絶妙なキャスティングやなとww
2人とも英国を代表する俳優やもんね。
そして、その後すぐに、え、この2人の同居生活どうなってんのwwフィリップについて詳しく!てなったw
フィリップ粉まみれやったけど、パンかなんか作ってたんやろかww
シャレが効いて豪華な使い方や。

あとはやっぱり、
ジャレッド・レトのハード・コンブチャ(アルコール度数9%)と、ジェレミー・レナーの激辛スパイス。
どっちも物語の上で重要なアイテムに。
この2人は本編にもう出て来れないのかな。
てか、ジェレミー・レナーて名前だけ出てくるの他にも何作かみたような。
あと、最近の事故が心配。。元気になってまた演技が見たい。。ホークアイもみたい。。



こんな感じで出演者のキャラクターも役者自身にも似合うよう活かされて、小ネタカメオもシャレが効いてる上に重要だったりするのもよかった。

あと、最後のスローモーションの使い方w
みんなええ顔してるw

しかし、美術好きとしては、モナリザ辛い。。
まあ、中身のない億万長者の愚かさを出すには最適なんだけど。


あの仲間たち、ああまでしないと正しいことをしないんだな〜てのは残りつつ。
あの後彼らはどうなったのかも気になりつつ。

でも、スッキリはしたかな♪

建築デザインや家具・装飾品のデザインがええ感じでした。飲み物やグラスもおしゃれ。
あの最後に割りまくるの勿体無いけどスッキリしそうね。
Netflixのお金かけてるな〜作品の良さですかね笑。

グラスオニオン…ということでしっかりエンディングにBeatlesがかかるのもニヤリ。
年末年始に見るにはいい作品でした!


あ、このシリーズにいつかベン・ウィショー出てほしいな笑
ゆかちん

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