ももん

ナイブズ・アウト:グラス・オニオンのももんのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

前作に引き続きクリスティ色が垣間見える作品。

そして誰もいなくなった 
の様に、関係性が隠されてる訳では無いが陸の孤島に招かれた
正体の分かってる主宰者の下で推理ゲームが行われる3日間

主人公となった探偵は
ポワロやホームズの様に探偵依頼の無いコロナ禍のステイホームで退屈巣篭もり中に

招待された皆に届いた暗号箱の中身の招待状を手に
島に招かれる事に。実際は依頼人からの依頼があり依頼者の正体や動機は明らかであるが
前作の様に
正体不明の匿名の招待状に招かれた謎の依頼人が存在する風を装い依頼人と共に潜入してる事が中盤で明かされる。

オリエント急行の殺人
の様に皆に恨まれてる大金持ちが招待した島で推理ゲームから実際に殺人に巻き込まれる展開かと匂わせたかと思えば、逆に殺せない動機持ちが多かったりする。

金田一耕助や一などでもみられる
孤島でクローズドサークルものかと思えば少し違ったテイストを感じる。

前作もだが現代の要素をふんだんに取り入れつつ古きミステリの風も吹かせてる。

ラストの探偵が立ち去った時に解決方法は予想できたが

真相突き止めても裁判で敗けるという状況で更なる証拠を突きつけるのではなく別の選択をする結末は面白かった。
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