このレビューはネタバレを含みます
原題: Fiori, fiori, fiori
イタリア映画祭2021出品作品。
12分 ショートフィルム。
Fiore(フィオーレ)はイタリア語で「花」という意味で、その複数形がFiori(フィオーリ)となります。
本作の再生ボタンを押して最初に出てくる映像はSalvadore FerragamoのCMです😂
さて、本編が始まります。
ルカ・グァダニーノ監督がコロナ禍の故郷を訪ねます。会った人とハグも出来ない歯痒さ。しかし、久しぶりに外に出て自然、花を見て癒されます。
いくつかの草原の花の映像…。
グァダニーノ監督、、何かを撮りたくてウズウズしていたんでしょうかね。
でも以前とは世界が変わってしまった。
変わらないのは花だけ…。
Fiori, fiori, fiori!
ラスト、コロナ禍に生きる我々へのメッセージが流れます。
「暗喩としての森を考えずにはいられなかった」
「森が健やかでいるためには周期が来れば焼き払う必要がある」
「世界の現状への暗喩だ」
「ある見方をすれば破壊されているが…
別の見方をすればそういうサイクルだという事」
「自然が発作を起こしその自律神経が異常を訴えている」
………。
メッセージは続きます。
このコロナ禍は地球の自浄作用なのか?
あまりに予測不可能であまりにも残酷すぎるように思われますが…。
繰り返し字幕を観る毎に本作の哲学が伝わってきます。