リアリティのなさは言うまでもないが、普遍的な人間ドラマとして観たら良作の一言。主人公ビルの気持ちになると人生のやるせなさに心打たれ、ヴィルジニーの気持ちになるとどんなに心が揺れても許せないし許してはいけないんだと共感。幸せなときほど悪魔が耳元で囁くのだろう。それにつられたら負け。自分の思う正義とは、本当の意味での正義なのかーー立ち止まって考える必要があるのかもしれない。
脚本にフランス人が入ってるから外国人としてのフランス人の描き方もクリシェだけではない説得力がある。これ以外に考えられないタイトルは◎。
