もりぞー

スティルウォーターのもりぞーのレビュー・感想・評価

スティルウォーター(2021年製作の映画)
3.2
スティルウォーターを観ました。
なぜならマット・デイモンがまぁまぁ好きなんで。
アマプラとネトフリを利用していますが、良し悪しです。
このスティルウォーターをアマプラで鑑賞していましたが、
最後まで観ることができませんでした。
いや、物理的な話ではなく、話の展開が見えた時、
もうなんでしょう、絶対嫌な感情を持つことがわかっているので、
なんかもう、わーってなってついつい飛ばしてしまします。
で、ラストは見るのですが、何となく、悪いことが起こって、
ま、そういうことになったんだな、とは思うのですが、
映画として1本、まともに見れません。
映画館であれば、席を立つことができるので、
余程のことがない限り、最後まで見ます。
でも配信観賞はついやっちゃいます。

このスティルウォーターは登場人物が非常に少ない。
その分、それぞれのキャラクターが丁寧に描かれ、
また、役者がとても上手いので、感情移入が半端ないです。
特に、やはり、マット・デイモンがとても上手いんですね。
信用されず、邪険され、詰られても、娘に対して一途に愚直に愛情を注ぎつづける姿がたまらない。無実の罪で投獄された不条理、不正に怒りを覚えるわけじゃなく、ただただ、娘を刑務所の外に出してやりたい、それが親の務めとばかりに奔走する姿に共感度MAX。
他人の娘の純粋さに触れ、実の娘に対する償いのように接し、そして自分のような罪深い人間を受け入れてくれる女性との触れ合いから、新しい自分、生活の予感に幸福感を得る。
そんな共感度、幸福度MAXの状態にしておきながら、映画のクライマックスではマット・デイモンを悪い方向へと導いていきます。
そのキッカケとなるサッカースタジアムでもうその先が予測できて、そこからもう映画を観ることができませんでした。

映画はとても良いできなのですが、気持ちは晴れないし、モヤモヤした思いを残す作品という印象です。やれやれ。
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