ずっと重く暗い内容。かなりヘビーなのに、映画を見て頭を抱えながらもちゃんと魅入ってしまう魅力がこの作品にはある。
見終わったあとに残るのはやるせなさだろう。治安が悪く、悪人が多そうなのに、出てくる人物たちに本当の悪人はいなかったようにも思える。
街の文化、国の違い、人種の違い、言語の違い、様々な要素が入りまじる中での物語には確かに説得力があった。
視聴前はマルセイユという場所をよく知らなかった。サッカーをよく見るので、オリンピックマルセイユというチームは知っていたし、OMの選手で酒井宏樹の名が出てきたのは嬉しかったくらい。
世界的に有名なサッカーチームの本拠地であっても格差や治安の悪い場所はあって、日本に届く情報がいかに断片的で明るい話題が多いのかを実感した。
主人公の下した決断が正しかったのか、賛否両論だと思う。自分はどちらかと言うと否定側に見てた。結果をしっかりと語りながらも視聴者に考えさせる脚本は本当によくできてたと思う。
