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ナショナル・シアター・ライブ「ロミオとジュリエット」のchaooonのレビュー・感想・評価

3.8
National Theatre Live in Japn 2022シーズンの第1弾✨✨

シェークスピア作品の中でもロマンス全開の不朽の名作💖
これまで映画や演劇、ミュージカル等、様々に演じられてきたロミジュリのNTL版❣️
しかもジュリエット役は好きな女優さんの1人ジェシー・バックリーということで楽しみにしていた1作💖

何とこちらは英国の人気舞台を収録した従来のNTLiveスタイルではなく、初のテレビ映画版😳
というのも、元々は2020年にオリヴィエ劇場で上演予定だったプロダクションがコロナの影響で中止に😵
その同じプロダクションによってコロナ禍での新たな可能性の模索として、バックステージ&無観客で撮影されたのが今作🎬

それ故に、なかなか斬新な演出の作品だった❣️
セットや衣装を身につけての舞台上のパートもあれば、通常の映画のような部屋の一室で撮影されたもの、そして衣装を身につけず稽古場で撮られたもの、場面毎に切り替わる不思議な展開。
LGBTQ解釈もあり🏳️‍🌈

しかも本来3時間ある舞台を90分にキュッとまとめてコンパクトになったスピーディーさ✨
周りくどいセリフや複雑な人間関係を排除してシンプルにはなってるけど、これは元々のロミジュリの話や細部を知らないと難しいのでは🤔?と思ってしまう。そんなことないかな?

あとまず思ったのは、ジェシーは好きな女優さんだし、彼女目的な部分が大きかったけど、ロミジュリをやるにはちょっと年齢が行きすぎているかな…と😇
元々10代の若い男女の燃え上がるような恋や、視野の狭い猪突猛進的な部分がロミジュリの魅力だけど、演じるのは30代の役者。
舞台なら気にならなくても、アップのショットも多い映像だと、顔に浮かぶシワや大人の表情にこれじゃない感があって、2人の出会いや誓いを交わす序盤の30分はちょっと違和感が拭えなかった。

でもだからこそ、普段観ない視点や感情でこのロミジュリを感じられたし、敢えて違うアプローチで感じさせてくれる演出やセリフ回しに、ハッとさせられる部分も多かった✨

そしてやっぱりジェシー好きだわ🥺💕
結果的にやっぱり彼女のジュリエットはかなり良かった😭
2人の出会いの仮面舞踏会での歌も、ジェシーならではミステリアスだった✨✨


有名過ぎる悲恋ロミジュリの物語の結末を知らない人はいないとは思いますが…
念の為、ここからはロミジュリ全般の結末に触れます⚠️




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ロミジュリって最後の場面もそうだけど、お互いに相手の死を目の当たりにして、その絶望から同じようにお互いが死を選ぶって展開がドラマティックでよく出来てるなあと思ってて、だからこそロミオとジュリエットは対等な関係性で観ていたし、何なら作品によっては男性側のロミオを主演に立てて強調しているものも多い。
でも今作は完全にジュリエット主体だった🥺💕
でもそうよね、今までロミオ主体の作品で騙されてきたけど、ジュリエットは仮死の薬を一度飲む時点で恐怖に一度直面しているし、その時の不安や覚悟を思ったら、二度死を覚悟しているようなものなのよね…そして希望を思い描いた分、作戦の失敗とロミオの死を目の当たりにしたときの絶望ったらないよね…ある意味自分の行動がロミオを死に誘導してしまったわけだし。
ロミオなんてカッとなって人殺して、ジュリエットが死んだとわかったら自害してるだけだし🙄
感情の赴くままに生きてるだけじゃん🙄

仮死の薬を飲む際のあの感情を今回の撮影スタイルにうまく嵌め込んでいて、あのメタ的な演出は上手いなぁと思ったし、ちょっとPiPinみたいで好きだった😋
それを担ったジェシー素晴らしかった👏
あのシーンダントツで好きだった❣️
そしてあの一連のシーンで泣いたの初めてだったわ🥺


なかなか新しいロミジュリだった😌
ロミオ役のジョシュ・オコナーはクラウンとかで有名だけど出演作をちゃんと観るのはお初だったので、あまり思い入れがなくて、今作も感情移入しずらかったから、とりあえずクラウンと『ゴッズ・オウン・カントリー』は観たいな🤔

良かったけど…今回は映画寄りだったのにいつも通り3000円だったのは、どうしても高く感じてしまった😂
あとパンフが値上がりしてた気がする🥺
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