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新宿真夜中物語 男と女のにゃんにゃんのレビュー・感想・評価

新宿真夜中物語 男と女(1972年製作の映画)
4.1
小原宏裕監督の初期ロマンポルノ。撮影は安藤庄平。新宿の古い街並みが素敵。戦後の雰囲気がまだ色濃い時代の、ちゅ、多様性。原英美が出てくるとうぎゃーとなりがちなんだけど本作はそんなに痛くない。むしろいい感じのやさぐれ孤独感がよき。私も山科ゆりちゃんと百合したい。そんなシーンでパンティクンクンしてる猫ちゃん超かわいい。浜口さんがオカマバーのママしてて素敵。「昼下りの情事変身」はこの映画のオマージュが入ってるんだなと気付く。オカマちゃん、ラミー・ローズのアフレコが女声になったり男声になったりするのも楽しい。オカマちゃんと結託していろんな男をだまくらかすくだりが痛快。多幸感あふれる展開にピンポンパン体操、ありがとーありがとーピンポンパンポンピン🎵かけがえのない出会いに感謝しかない。爽やかでハートフル。映像も色彩も音楽も最高で原英美がめっちゃいとおしく感じてしまう隠れた名作。初期の小原宏裕作品ってなんかしっとりまじめ系が多い気がしたけど、これはしっかり後世のほのぼのコメディな雰囲気があって大好き。私が観た小原作品の中で一番好きかも。安心のR15。よい映画なので勢いで子供に見せたくなるけど絶対見せてはいけない。
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