湯っ子

マリとユリの湯っ子のレビュー・感想・評価

マリとユリ(1977年製作の映画)
4.3
あのマリとヤノーシュにまた会える!…って誰なんだい?この監督の前作「ナイン・マンス」の主人公カップルだよ!(←というトーンの作品ではない)
マリとユリ、正反対の2人、共通点は女ってこと。私も女として、それぞれの事情には何かしら通じるものがあるさね。
全くわざとらしさがなく、おおげさでなく、派手でなく、この短尺で、いつまでも心に住み続けてしまうような人物を描き切るメーサーロシュ・マールタ様。

この人たちが言う「愛」ってなんなの、と考えると、じゃあ私が思う「愛」ってなんなのにぶち当たる。マリが渾身の力で放った言葉が、相手にはかすりもせずブーメランになって返ってきたように。ただ黙って見つめていた幼子だけがその答えを知っていたのか。
湯っ子

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