現れる小林

うずまきの現れる小林のレビュー・感想・評価

うずまき(2000年製作の映画)
3.9
マトリックスのような緑がかった画面の色彩が、今作の場合は黒渦町の不気味さを演出するのに大変役立っていた。

原作の恐ろしいながらも神秘的な美しさは再現できていなかったが、期待していたよりはクオリティが高かった。
巻き髪やヒトマイマイの描写などはまさに禍々しいの一言に尽きる。
個人的には大杉漣のパートが一番気に入った。

夏から伊藤潤二先生の漫画に興味を持ち、大半の作品を読み終えたが、最初に読んだ『うずまき』はその中でもかなり上位にランクインする。先生の漫画『人間失格』と合わせてオススメしたい。