イチロヲ

先生、私の体に火をつけないでのイチロヲのレビュー・感想・評価

3.0
処女喪失の瞬間を待望している女子高生(東千恵)が、複数名の女性たちと関係をもつプレイボーイ気質の家庭教師を誘惑してしまう。奔放な若者たちの性行動を描いている、日活ロマンポルノ。雄プロダクション製作。

「桃尻娘」のリブート路線をほのかに匂わせながら、低予算のシチュエーション劇に落ち着かせている作品。堀ちえみのそっくりタレントとしてデビューした東千恵が、頭のてっぺんから声を出す、天真爛漫タイプの処女を好演している。

スノッブな家庭教師に惹きつけられたヤリたい盛りの女性陣が、くんずほぐれつのセックス模様を展開しながら、「私たちって、一体何をやっているんだろう?」という疑問点に着地させる。若い性の刹那的な爆発力と乱反射を描いていく定番パターン。

本作のようなセックス模様に1ミリも加わることのなかった青春時代をもっていると、劣等感を激しく刺激させられることになる。というか、映像内に登場する「パソコンテレビX1」に着目してしまう時点で、オタク世界の住民なのだから致し方なし。
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