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雨とあなたの物語のmofaのネタバレレビュー・内容・結末

雨とあなたの物語(2021年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

【カンソラの存在感が大き過ぎて】

ハッキリ言いましょう。
カン・ハヌル様の作品を色々と観てきましたが、この作品のカン・ハヌル様が最高にカッコイイ。
誠実で、まっすぐな青年でありながら、
ダダ洩れしてる色気に悩殺でした。
特に主人公の若かりし日も演じているので、若い時の朗らかな感じからの・・・・落ち着いた雰囲気の青年へと・・・・。
その変化も、不変さも、見事に演じられてて、さすが、カン・ハヌル様!!と思いましたね!

さて、肝心の物語ですが。
今ではあまり流行らない手紙と、相手をひたすらに「待つ」という事
その一途な恋を、ゆったりと描いていて、
汚れて疲弊した心を洗い流してくれるかのようです。


ただ・・・・
ただですね!
とにかく、カン・ソラ様の存在感が半端なくて、どうしても、この2人がくっついて欲しい・・という希望的観測で、
作品を観てしまうので、
正直、最後、この2人はくっつかないんだ・・という残念感が残っているんですよね。あああ。こういう感じ、どこかで感じたな・・・と思ったら、「花束みたいな恋をした」と同じ感じやったんですね。
あの映画でも、主人公2人のケミストリーが完璧すぎて、
それ以外の組み合わせは、受け入れられません・・・という感じ。
全く、それと同じ感じで、
最後の最後まで、ヨンホとスジンが、くっついてくれないかと、
願ってしまうんですよね。
内容的にも、チョン・ウヒと、カン・ハヌルの接点が手紙だけだった・・というのが、このケミストリーの弱さに繋がったような気はします。
そう考えると、見方によっては、
スジンの失恋話という側面があるのかも知れません。

スンホという人間を好きになり、
長年にわたって、亡霊のような相手と勝負しなければならなかったワケです。
亡霊というのは、姿を現さないソヨンの存在です。
恋する人間と、文通だけで繋がっているスンホに、スジンは、何故近くの私ではダメなのかと、そう問い掛けるんですよね。
その返答が、あまりに切ない・・・・
「君は星のようで、でも、彼女は雨のようだ。君はまぶしくて、でも彼女は、安らぎをくれる」

そして、数年経過しても、スンホの想いは変わっていなくて、
スジンに傘をプレゼントするんですよね。
 自分のものにはならないけれど、スンホという真っすぐで、
誠実な男に出会って、恋をした事を、
後悔しない・・・という、スジンの心がホント、うまく表現されていたな・・・と思います。

ええ、、、それはそれで、良いんですけども。
どうしても、スジンという人間と、ソヨン(ソヒ)という人間を並べた時に、
ソヒの存在が弱いんですよね。

私としては、最終的に、
体操服という種明かしがされる時に、実は体操服を借りていたのは、
スジンだった・・という結末が良かったように思うんですよね。
 
詳しくは描かれていないけれど、
スジンも幼い時のスンホの同級生なんだよね。
算数の公式の話をしてたから・・・・
スジンがもっともっと以前から、スンホに恋していたのなら、
あまりに切ないじゃないですか。

このカン・ソヒの存在感と、
スジンの切ない片想い
もう、そちらをメインでいけば良かったんじゃないかな~??とさえ
思うワケなんですよね。

身近でスジンという存在がありながら、
文通だけで通じるソヨン(ソヒ)にそこまで恋するかな~・・・
そして、ソヒとスンホ、スンホとスンジ。
どちらに運命と相性の良さを感じるかというと、どうしても後者になってしまう。
そのバランスの悪さが、視聴後も、
なんか違和感として残る作品でした。

とはいえ、映像は美しく、なんといっても、カンハヌル様とカンソラ様が抜群にいいので、オススメです。
 なんなら、作業服カンハヌル様だけでも、一見の価値ありです!
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