アンブル

おひとりさま族のアンブルのレビュー・感想・評価

おひとりさま族(2021年製作の映画)
4.2
本当は独りが嫌いなジナが独りで過ごし、人との関わり=面倒ごととして避けているのは、傷つけられたくないからなのだろうな。父親に傷つけられ社会に傷つけられ、やっと得た鎧が嫌いな孤独だった。自分を守るためには嫌いの隣にいるしかなかった。自分を守ると他者を傷つける。どうして怒っているの?と違う人物から2回も言われたとき、そうせざるを得なかった、守るためにはそうするしかなかったんだよと思った。
この映画は独りでいることを否定しない。それでいて独りでも人との関わりを断つのはどうしてもできなく、ある一定の距離で人と寄り添うのだよ、と静かに描いていた。とてもよかった。
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