たーしー

前科者のたーしーのネタバレレビュー・内容・結末

前科者(2022年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

まるで青春映画の様な始まり方がとても印象的だった。まさか、伏線を回収していく事になるのは、全く思わなかった。

ある事件をきっかけに、保護司になった阿川。阿川は、元受刑者を更生させるべく、真正面から相手と向き合い、奮闘していく。時に嫌われようとも彼彼女らに希望を持って。

そんなある日、保護観察終了前の最後の面談に、担当している元受刑者、工藤誠が姿を消す。そして、次に現れるのは、殺人容疑者として。

なぜ、工藤が消えてしまったのか?どうして殺人の容疑者になってしまったのか?

それでも工藤を信じ続ける阿川。真相はいかに。

人生において、一度レールを外れてしまうと、社会復帰すら難しくなる。それは、たとえ更生したとしてもだ。

生きていると白と黒あるいは○☓では判断できない事がたくさんある。

立場を変えてみると、白が黒になったり、○が☓にもなる。

あらゆる人の立場で見られる映画で感情移入してしまったし、みんながみんな幸せになってほしいと願ってエンドロールを見守った。
たーしー

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