ボギーパパ

前科者のボギーパパのレビュー・感想・評価

前科者(2022年製作の映画)
3.4
2022-11 TC川崎

『あゝ荒野』の岸善幸監督の最新作。
観てないけど(^^)
原作がコミックなのも知らなかった。

本作はなんと言ってもあの『ヒメアノ〜ル』の元V6森田剛が主演!あの怪演名演は忘れられない!そしてまたもや犯罪者役。しかも虐げられ続けてその反動で犯行に至るパターン。あの匂い立つまでのやさぐれ感、この分野における日本屈指(個人の感想です)の彼の演技を見るためだけに公開日鑑賞。

この点に関しては期待通りの熱演。ラストの対話シーンにおけるアイドルであった事を忘れさせてくれる熱演には心打たれた。普段は寡黙、その心の奥底に抑圧された思いを重い蓋で封印した感のある影のある男の役を彼は本当素晴らしく演じている。

ストーリーだが、保護司の佳代と新米?刑事の滝本の関わりは川の流れのよう。ある事件をきっかけに2人の生き方の流れを別つ。そしてまた今回の事件で一つとなり、急流と化す。

誠と実の兄弟の人生は急流奔流しかも濁流か。流れ流され、削り削られ、、、
この兄弟の人生に関わる人々が本作のストーリーそのもの。守る者、追う者、追われる者が複雑に絡み合う。

そして傍に居る人も重要な役割を果たす。ミドリさん、鈴木刑事、宮口弁護士他たくさん。それぞれいい味出している。無駄な人が1人もいない。
惚れんなよと言われても惚れる〜。




しかし、しかしだ。ラストの演出だけはいただけない😢(個人の感想です)あれはいかん!もうああいったパターンはダメでしょ。わかるけど他のやりようはなかったのか・・・ここだけ残念でたまらないんです。

あっ、それとこれも家族の話だ!『HOUSE OF GUCCI』『さがす』『CODA』と4作連続家族関連作品鑑賞中。
ボギーパパ

ボギーパパ